讃岐うどんは、小麦と塩と水だけで打たれます。
とても、シンプルな食材。だからこそ、手を抜けない。
小麦を吟味し、水の量や温度などを季節ごとに変えて店内製麺しても、麺の美味しさはその日その日違います。だから毎朝、朝一番に茹でたものを試食して、その日の茹で時間を数十秒単位で調整します。うどんの茹で時間は季節や天候によっても変化しますが、何より麺の状態に関わります。
麺を寝かせるといって、うどん生地を休ませる工程があるの ですが、じっくり眠った麺か、眠りが浅い麺かでも差が出る。各店の麺茹で担当者は、毎日毎日最良の状態を見極めて、麺を茹であげています。
名店の多い中讃地域の流れを変える新しい味。
作り方は、ダシは、一度に大量につくると品質が下がってしまうため、一回につくる量にも厳しい決まりがあります。ここでも、手間がかかる。
ダシづくりにも、できるだけ人の手をかけこだわるのがまるや流。 讃岐のダシといえば真っ先にあげられるのが、いりこです。
うどん店発祥の地、多度津
港町、香川県多度津に「多度津のかろ(角)のうろん(うどん)屋で、うろん六杯腹ろぶろぶ」という文句が残っています。江戸時代、こんぴら参りの旅人がうまいうどんをたらふく食べたとうたったもの。
多度津は古くから海陸交通の要衝として栄え、江戸時代にはこんぴら参りの船、明治以降は大阪商船や関西汽船などが出入りして賑わいました。
讃岐うどんを店として最初に営業をし始めたのは多度津とも言われており、うどん店発祥の地でもあります。
また、四国鉄道発祥の地であります。
1889(明治22)年に丸亀~多度津~琴平間に讃岐鉄道(金比羅参拝鉄道)が敷設され、船でやってくるこんぴら参拝客の陸上輸送にあたりました。